世界各国三〇社四五〇人の管理職に調査したところ、その約半数が「経営陣を信頼できない」と回答した。ゴリンハリスの世論調査では、回答者の六九%が「だれを信頼してよいのか、わからない」という。シカゴ大学による調査も同じく寒々しい結果だった。このように、いま信頼の喪失が社会的に問題になっている。筆者は、数百人以上のビジネス・リーダーたちへの実験とエグゼクティブ・コーチングの経験を踏まえて、信頼関係を構成する一〇要因を突き止め、これに基づいて信頼を築き上げるモデルを開発した。