※本稿は「スタートアップに有効な4つの戦略」の内容を基に構成されています。

スタートアップは戦略を重視しすぎてはならない

 早い時期に顧客からの反応を得て実験を行い、そのプロセスを繰り返すことを重視する「リーンスタートアップ」方式は、スタートアップの選択肢の一つとしてこの10年で有名になった。一方、冒頭で紹介した論文「スタートアップに有効な4つの戦略」では、もっときっちりした形で戦略を策定するフレームワークを推奨している。

 このフレームワークを起業家やベンチャー投資家がどう見るか、その感触を知るためにHBR誌のシニアエディター、ダニエル・マッギンとウォルター・フリックが経験豊富な3人と座談会を行った。