経営者育成の現状

「個別学習クラウド」(PLC:personal learning cloud)の登場で、経営者育成に対する企業の考え方はどのように変化しているのだろうか。それを理解するため、『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)誌のエディター、エイミー・バーンスタインとシニアエディターのダニエル・マッギンが、人材教育・開発(L&D:learning and development)の責任者3人に話を聞いた。

 タタ・ビジネス・エクセレンス・グループのサンカラナラヤナン・パドマナバン会長(通称「パディ」)、アメリカン・エキスプレスの最高学習責任者(CLO)サマンサ・ハンモック、そしてマッキンゼー・アンド・カンパニーの元グローバルCLOであり、退職した現在は社外シニアアドバイザーを務めているニック・バン・ダムだ。同氏は先頃、スペインのIE大学のCLOに任命された(注:HBR誌の親会社であるハーバード・ビジネス・パブリッシングは経営者育成プログラムを販売しており、以上の3社は、現在または過去の顧客である)。以下に、座談会の内容を編集・抜粋したものをご紹介する。

HBR(以下色文字):タタでは、経営者育成はどのように変わっていますか。