『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌では毎年、世界経済フォーラム(ダボス会議)と共同で、ブレークスルー・アイデア・リストを作成している。今年も20のコンセプトが選ばれた。本誌では今号から3回にわたって紹介する。第1回目では、『スモールワールド・ネットワーク』の著者、ダンカン・ワッツが「流行が起こる本当の理由」について、そのネットワーク理論によって明らかにする。そして、ハーバード・ビジネススクールの卒業生であり、現在グロービス・グループ代表の堀義人による日本の起業事情の紹介、また、「ハリー・ポッター型マーケティング」という、従来のセグメンテーションとは異なるアプローチ、数学理論がビジネスに応用され、イノベーションを生み出している実態、まだ企業も及び腰なイノベーション戦略を政策として採用したデンマーク政府の取り組みなど、6本を掲載する。