上司とうまくいっていると、部下のやる気が高まり、パフォーマンスが向上し、求められる以上の働きをすることが研究によって明らかになっている。そうでない場合は、悪い結果につながりかねない。

 ただし、上司と部下の間の関係を良いもの、または悪いものにくっきりと分けるのは、誤った二分法に陥ってしまう。実際のところ、上司と部下の関係には良い部分と悪い部分が混在していることが多い。

 社会人など925人を対象とした3つの調査で、上司や指導者との関係について好悪入り混じった感情を抱いていると回答した従業員は、上司との関係を良いまたは悪いと、きっぱり回答した従業員に比べ、職務(上司の評価による)におけるパフォーマンスは劣っていた。