ベルリンのユダヤ博物館[注1]からニューヨークのグラウンドゼロまで、建築家ダニエル・リベスキンドは、深い感情を秘めたプロジェクトで注目を集め、評価を高めた。
43歳まで研究者であったリベスキンドは、以前は建築評論や、建つ見込みのない建築案に関するドローイング「マイクロメガス」などで有名で、脱構築主義の建築思想家、「建築しない建築家」として知られていたが、ユダヤ博物館のコンペ当選後、またグラウンドゼロのコンペに当選した後は、美術館や博物館から業務・商業用ビルまでさまざまな設計の仕事を手掛けるようになった。
現在ニーナ夫人とともに従業員50人の事務所を率いて、世界各地からの設計依頼に応えている。