仕事の遅い、慎重すぎる社員が行動を起こすのを、しびれを切らしながら待つという状況は、誰もが経験したことがあるだろう。

 その一方で、物事を解決したいと思うあまり、性急かつ熱心な行動で失敗する社員がいる。ともかくやり遂げたと言うためだけに、損な取引に手を出したり、断固たる措置を取ったと言うためだけに、派生的影響を熟慮せずに指示を出したりする。

 問題なのは、そんな行動を取る人は、過去にそのような行動を称賛されてきたのかもしれないということ、たとえそれが誤解だったにせよ、それが素晴らしい成功体験として、彼ら彼女らの記憶に「保存」されているということだ。