誰かの仕事を批評する時、過去のパフォーマンスに焦点を当てるべきか、それとも未来への挑戦を中心とすべきだろうか。
教育の専門家は、フィードバックの主な目的は、改善を促して前進させることだと言い、後者を推奨することが多い。それに調査からも、「何が良かったか・悪かったか」よりも、「どうすればうまくいくか」を人は聞きたがることが示されている。さらに、ほかの研究結果からは、人は今後に備えて計画を練っている時のほうが、過去の出来事を考えている時よりも、記憶に残るケースが多いとされている。
というわけで、指示的なフィードバック(将来に向けたコメント)のほうが、評価的なフィードバックよりも心に残りやすいという理屈になる。ところが、6件の調査での発見は、それと異なっていた。