食品をインターネットで購入する人が、増えている。2016年に米国で販売された全食料品の約4%が、インターネット経由で購入され、10年以内に20%に達すると予想されている。小売業者は顧客の習慣に対し、さらなる理解を迫られている。オンラインショッピングと小売店でのショッピングを比較した新たな調査では、有意義な観点が示された。

 この調査では2年半にわたり、大手スーパーマーケットチェーンのスキャンデータを用いて、3万4000世帯の購買履歴を分析した。このスーパーでは2015年からオンライン販売も開始している。

 研究者は、オンライン注文では価格へのこだわりが低下し、別の商品を探して節約しようという傾向が薄らぐのに気づいた。平均すると、実際に店舗で買い物をするよりも1カ月に49ドル多く費やした。増加分は均一に分布していたわけではなく、全般的に栄養素を多く含む品目、すなわち乳製品(3.8%増加)、フルーツ(5.9%)、肉類(5.7%)、野菜(7.4%)に多く出費し、飲料(5.2%減)、オイル(4.1%)、スナック・菓子類(13.6%)を切り詰めていた。