死の悲しみはコントロールできない

 グリーフ(身近な人と死別して悲嘆すること)は、誰もが経験することだ。しかし職場の文化は、深い喪失感に苦しんでいる人に冷淡なことが多い。

 元グーグルの最高人材活用責任者(CPO)であるラズロ・ボックは、「職場にはタブーがたくさんあります。死は最大のタブーの一つです」と語った。彼はシリコンバレーのスタートアップで、人間味のある職場形成の支援を専門とするフームー(Humu)の共同設立者でもある。

 彼は、インタビュー当日、職場で「死者の日」をお祝いしていた。同僚の提案に従って、11月2日に故人を尊ぶメキシコの伝統行事を同社で取り入れたのだ。