不満を募らせる従業員には、基本的に2つの選択肢がある。抗議するか、退職するかだ。最新の調査で、抗議する従業員に不満のはけ口を与えると、退職を減らせることが明らかになった。
調査では、インドの大手メーカーの現場従業員2000人に、次回の定期昇給に対する期待を尋ねた。その後会社が賃上げを発表したが、その額は期待を大きく下回るものだった。そこでグループの半数を対象に、満足度調査が行われた。その後数カ月に収集されたデータによると、対照群の従業員と比べ、調査群では退職の可能性が20%低く、欠勤率も低下した。
研究者によると、さらに「調査で意見を述べた効果は、賃上げの度合いに対する失望が大きかった者たち、すなわち実際の昇給より期待がずっと高かった従業員において、最大であった」。