バイアスを放置してはならない

 企業は毎年数百万ドルをかけて、アンチバイアス研修(アンチバイアスとは人種、国籍、性別、宗教、年齢、階級、学歴、職歴などによる先入観や偏見に基づく差別を廃止し、多様性と多文化を受け入れることを指す)を行っている。こうした研修の目標は、よりインクルーシブな労働力を構築することにより、革新性と有効性を高めることだ。

 いくつかの研究から、ダイバーシティが高く、うまく管理されたグループは、同質的集団よりもパフォーマンスが優れ、コミットメントが高く、高度な集合知を持ち、意思決定と問題解決に長けていることが示されている。しかし、バイアス防止プログラムが実を結ぶことはほとんどないという研究結果もある。さらに、このような研修にまったく投資しない企業もある。

 こうした状況で個々のリーダーが、インクルーシブで多様な意見を最大限に活用するチームを育てるにはどうしたらよいのだろう。組織全体の手に余る問題を、リーダーが独力で解決できるのだろうか。