マリーナ・アブラモビッチは数十年前から、壁に自分の体を激しくぶつけたり、かみそりで切ったり、750時間身じろぎもしないで座り続けるといったさまざまなパフォーマンスに挑み、パフォーマンスアートの限界を広げ続けている。

 過激なショーが出発点だったが、評価を積み重ね、べネチア・ビエンナーレ国際美術展やニューヨーク近代美術館などの一流の会場で活躍するようになった。アブラモビッチの自伝Walk Through Walls[注](数々の壁を超えて歩く)が刊行されている。

HBR(以下太字):創造の作業をどのように行っているか教えてください。