自信がなければ成功できない──ビジネス心理学でこれほど広く浸透している決まり文句は、ほかにない。だが、この神話からの脱却を図るべき時が来た。実際は、自信がないほうが成功の可能性が高くなるのだ。
働く人の能力に関して、長年にわたって研究とコンサルティングを行ってきた筆者は、このほど自信は控えめなほうが役に立つという結論に達した。
たしかに、自信がなさすぎるのはよくない。恐怖、心配、ストレスにつながってパフォーマンスが阻害され、遅かれ早かれ逃げ出してしまうことになりかねない。しかし、適度なレベルであれば自信がないほうが、「目標が現実的になり」「達成の可能性が高まる」のである。