自分の判断がまずかったことを示す証拠を突き付けられたとする。その時、そのまま突き進むか、方針を一新するか、どちらがよい印象を与えるだろうか。

 状況による、というのが一連の調査の結果だ。判断の不手際を示す証拠を前にして考え直す人は、元の判断にこだわる人に比べ、合理的だと見られる。しかし、自信に欠けているとも見なされる。

 研究者らはまず、米国の事業企画のプレゼンを競うピッチコンテストに参加した、起業家84人を対象に、調査を開始した。見込み投資家のフィードバックに応じて、プレゼン内容を修正したのは、20人だけだったが、自分のやり方にこだわった頑固な参加者と比べ、最終選考に進む可能性があった人は6倍近かった。