従業員の中で順位をつける評価は一般的だが、不都合な面もある。立場が不利になるのを恐れて、同僚と協力する気が失せるかもしれない。たとえば、見込み客を共有することで業績を上げる販売チームなのに、個人の生産性で評価し、報酬を与えたらどうなるだろう。
最近のある調査では、順位付けの影響を実証し、対応策も示した。従業員たちが助け合っている状況を発信すると、協力体制が維持されるという。
調査では、意思決定ゲームに参加する592人の被験者を募った。そのゲームでは複数のラウンドを通して、ポイントをやり取りできる。そこでランキングを導入し、それぞれが何ポイント所持しているかを示すようになると、ポイントのやり取りは急激に減った。