いまや現代企業は、利益を追求するだけの経済機関を超えて、さまざまなステークホルダーの利益に配慮する社会機関へと変わっている。しかし、法を逸脱した行為、倫理にもとる行為が後を絶たない。このような状況から、国際機関や各国政府、市場監督機関や各種団体が企業のあるべき姿を示した行動規範を次々に発表している。
そこで筆者たちは、これらの行動規範23種類を分析し、その共通点と相違点を洗い出し、「グローバル・ビジネス・ガイドライン」(GBSC)という独自の行動規範を作成した。これは世界初の試みであり、行動規範を洗練していくうえできわめて有効である。本稿では、このガイドラインの策定プロセスをひも解きながら、現代企業に求められている倫理および行動について解説する。
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