知的リーダーとは、どういう人物なのだろうか。高度な知識や情報を得てマネジメントに生かす教養人、これが一般的なイメージだろう。しかし、それだけでは十分条件とはいえない。「編集工学」のパイオニア、松岡正剛氏は、知的リーダーとは知(知識・情報)を可視化して、ハンドリングできる人だと言う。本稿では、古今東西の数多い戦場のリーダーのなかから、「言霊の知」「風土の知」「ユートピックな知」「対抗する知」を代表する四人の人物を選び出した。彼らの知の方法論、すなわち知の関係性を発見する技法は優れて今日的であり、みずみずしさを失っていない。
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