データクラウド実践への3ステップ

 データの価値を高めるためには、データがどこにあろうと一元的に管理し、どこからでも利用できるデータクラウドの実践が不可欠となりつつある。では、具体的にはどう進めていけばいいのだろうか。

 筆者は、次の3つのステップで取り組むことを推奨している。
①データを整理・統合する
②データを一元管理する
③データを安全に共有する

 まず「データを整理・統合する」に関しては、自社が持つ「ファーストパーティデータ」、サプライヤーや協力会社などが保有する「セカンドパーティデータ」、そして調査会社などが提供している市場データや消費者行動データなど「サードパーティデータ」の3つの観点で考えていただきたい。これら3つの観点から、意思決定や顧客価値の創造に必要なデータは何かを整理することが、最初のステップとなる。

 次に、「データを一元管理する」ことを検討する。多くの企業では基幹システムや各種アプリケーションなどからデータを集め、必要に応じて正規化や集計などの事前処理を行った後、現場担当者などがレポーティングやデータ分析などで利用している。この工程に多くの時間と手間がかかっている。

 データクラウドのあるべき姿は、データソースとデータの使い手との間の工程を極力シンプルにすることである。それを実現するのがSnowflakeのクラウドデータプラットフォームだ。これを活用することにより、企業はさまざまなデータを一元的に管理しながら煩雑な工程を最短化し、データから価値を引き出す活動に集中できるようになる。このプラットフォームはクラウドネイティブな技術を用いて開発されており、主要なクラウドインフラ上で利用可能だ。

 最後は「データを共有する」だが、その最も身近な方法はデータをコピーして渡すことである。ただし、常に最新のデータを共有しようとすれば、その都度コピーして渡さなければならない。これでは効率が悪いし、データ漏洩などセキュリティやコンプライアンス上のリスクを伴う。

 Snowflakeのクラウドデータプラットフォームは、先の3つの観点によるデータ共有をサポートしている。

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「データクラウド」を実現するSnowflakeのクラウドデータプラットフォーム

 自社が持つファーストパーティデータについては、1対1で直接的に共有(DIRECT SHARE)できる。サプライヤーや協力会社が持つセカンドパーティデータについては、特定グループ内に閉じて共有することが可能だ(DATA EXCHANGE)。

 サードパーティデータの共有方法として、Snowflakeは先に触れたデータマーケットプレースを運営している。さまざまな企業が提供する無料・有料のデータが流通しており、それらを必要に応じて入手し、DATA EXCHANGEのデータと組み合わせて利用できる。自社が持つデータをマーケットプレースで販売し、マネタイズ(収益化)に利用している企業もある。

 Snowflakeのクラウドデータプラットフォームおよびデータマーケットプレースは、世界中のさまざまな業種・業界の4000を超える企業に利用されている。Snowflakeでは、データドリブン経営やデジタル・トランスフォーメーションにチャレンジする企業に寄り添い、データクラウドの実践を支援している。関心のある方は、ぜひご相談いただきたい。

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