絶え間ない依頼を
いかに管理すべきか

 企業がコラボレーションを主体とした部門横断的な働き方を増やし、トップダウンのマネジメントを説明責任の曖昧な複線構造のリポートラインに置き換え始めて以来、仕事は複雑さを増している。

 働く者の大多数は、四六時中依頼に対応している。公式な依頼もあれば非公式の依頼もあり、規模も大小さまざまである。直属の上司や同僚からだけではなく、組織図のあらゆる場所にいる「内部顧客」からも依頼がやってくる。

 これに加え、外部関係者からの要求、家族や友人、知人からのリクエスト、時にはまったく知らない相手からも要望が届く。これらの依頼は机の向こうから、Zoomの画面越しに、あるいは電話やメール、インスタントメッセージを通じて、絶え間なく舞い込み続ける。