建築学担当の教授として立体幾何学を学生に理解させようと奮闘していたエルノー・ルービックは、あるパズルをつくり出した。このパズルが、1980年に世界的に生産販売されるようになると、何十年にもわたって人々の想像力を刺激し、心をつかむようになったルービックキューブである。ルービックキューブは3億5000万個以上が販売され、史上最も人気のある玩具の一つになった。

 現在、ルービックはSTEM教育[注1]、および芸術教育の確固たる提唱者であり、母国ハンガリー、そしてそれ以外の国にもこの変革を導くように呼び掛けている。最初の著書、Cubed: The Puzzle of Us All(キューブ:我々全員のパズル[注2])が上梓された。

HBR(以下太字):キャリアにおいて、誰に刺激、あるいは影響されましたか。