善意ある組織でさえ、多様性の実現には苦労することが多い。たとえば、ここ数年の徹底的した努力にもかかわらず、シリコンバレーの従業員は、依然として白人男性とアジア人男性ばかりだ。新たな研究では、直接的な介入が役に立つことがわかった。
研究者たちは8つの実験にわたって、「区分けによる効果」を調べた。これは、ある特徴で区分けされた候補群からいくつかを選択するよう求められた時、人は各カテゴリーから少しずつ選ぶ傾向があるというものである。
最初の実験では、被験者は採用担当者になったつもりで8人の求職者の履歴書を読み、面接に進む3人を選択するように指示された。一部の被験者に渡された求職者の履歴書は、最初の4人が男性で後の4人が女性という順番で並べられていた。他の被験者(対照群)に渡された履歴書は、ランダムに並べられていた。最初のグループでは、対照群に比べ、かなり多様性のある選択がなされた。