国内のイノベーションが停滞する中、
アジア拠点の重要性が高まっている
――アジアの経済成長をいかに取り込んでいくかが、2000年代に入ってからの日本企業の共通課題であり、それは今も変わりません。昨今では、日本に比べて各種の規制が緩やかで、高度な人材も増えているアジア各国をイノベーションの創出拠点と位置づける日本企業が増えてきました。今後、両社は日本企業のアジアでのビジネス展開をどのようにサポートしていきますか。
岩澤 ITとネットワークなしではビジネスは動きません。日本国内のマーケットが縮小し、イノベーションが停滞する中で、積極的なアジア展開はますます重要な命題となっています。海外拠点に十分なIT人材を配置できる日本企業は少なく、その点で当社の果たすべき役割が大きくなっていると自負しています。
企業のIT部門の方々は、SaaSをはじめとしたクラウドサービス、セキュリティサービスなどをよく勉強されていますが、日々新たなソリューションやサービスが登場する中で、どれとどれをどう組み合わせるのが最適なのかという点で悩んでいらっしゃいます。
当社では、「ワークショップ」と呼ぶジョイントセッションなどを通じて、お客さまの課題を共有し、どのサービス、ソリューションを組み合わせることによってお客さまが最短で、最適なIT・ネットワーク環境を実現できるかをご提案しています。こうした提案と導入サポートの実績が増えることで、当社の知見もどんどん増えています。その知見をフルに活用して、日本事業のアジアでのビジネス展開をこれまで以上に強力に支援していきます。
田島 パフォーマンスとセキュリティが担保されたクラウドプラットフォームを提供している当社としては、アジアでのアクセス拠点を充実させることがお客さまのビジネスを直接支援することになると考えています。
繰り返しとなりますが、日本よりむしろ中国やアジアのほうがデジタルシフトは進んでいます。特に中国は新しい創造の拠点となりえますし、中国をはじめとしたアジア拠点をいかに接続するかが重要です。
東南アジアはインターネットの品質が日本ほど良くなく、品質を確保するために専用線を利用しようにも高額で、敷設に時間を要するという課題があります。Cato Cloudはプライベートなグローバルバックボーンと豊富なアクセス拠点により、極力インターネットの利用範囲を限定することで一定の品質を確保し、パフォーマンスを改善します。
世界で約70拠点のアクセスポイントのうち、アジアには18拠点があり、中国の北京、上海、深圳など3都市のほか、シンガポール、タイ・バンコク、ベトナム・ホーチミン、マレーシア・クアラルンプールなど、日系企業の拠点が多い都市を中心に整備を進めてきました。
当社は四半期ごとにアクセスポイントを増やしており、今後数年で100数十拠点にまで増やす計画です。もちろん、アジアでも積極的な投資を続けていきます。また、Cato Networksは2016年のサービス開始当初から、クラウドでネットワークとセキュリティサービスを提供してきました。クラウドネイティブである当社の強みを生かして、今後も迅速に新たな機能を追加し、Cato Cloudの価値を高めていきたいと思います。
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