「フリーソロ」というロッククライミングは物議を醸すチャレンジだ。命綱をつけずに断崖を単独でよじ登るために、失敗すれば命を失う結果となってしまう。その先駆者である35歳のアレックス・オノルドは、プレッシャーがかかる中で登り切る方法を知っている。

 彼がヨセミテ国立公園の3000フィート(約900メートル)のエルキャピタンをフリーソロで登攀(とうはん)する様子をとらえた映画(『フリーソロ』[注])は、2018年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。彼は、「備えがあれば、恐怖心は湧きません」と語っている。

HBR(以下太字):フリーソロに不可欠な集中力をどのように高めてきたのですか。