起業家の大半は、ある時点で立ち上げた事業から身を引き、雇われる側として再就職を考える。彼らはどのように受け入れられるのだろうか。新たな研究によると、それには性別による違いもあり、潜在的な雇用主の関心を引くという点では、女性の起業経験者のほうが男性よりも有利なようだ。

 研究者らは2017年と2018年の数カ月間に、米国の大手求人サイトに掲載された、マーケティングと人事の職の求人1223件に対して応募書類を作成。各企業には、起業経験者1人と未経験者1人という、架空の応募者2人の書類を提出した。

 2人はどちらもサイトに掲載されている要件と同程度の職務経験を持ち、応募者の性別はランダムに変えた。すると、男性の場合、面接に招かれた起業経験者は未経験者よりもはるかに少なかったが、女性は起業経験者と未経験者の間に大きな差は見られなかった。