意地の悪い同僚にどう対応するかは難しい問題だ。攻撃をやめてくれることを期待してやりすごす人もいれば、やり返す人もいる。自分が同僚から嫌な思いをさせられた時、どうすればやめさせることができるのだろう。行動が改まらなかったり、さらに悪化したりした場合、相手がいじめを楽しむ本物の卑劣漢だと見極める方法はあるのだろうか。

いじめについての前提

 あからさまないじめをする者から、単に無礼なだけの者まで、「職場での悪質行為といっても、その程度はさまざまです」。エグゼクティブコーチであり、『ハーバード・ビジネス・レビュー』のウェビナー「いじめ、嫌がらせ、その他の迷惑行為──職場の問題人物の特定と対処法」の主催者でもあるミケーレ・ウッドワードは述べる。

 どの種の人物を相手にしているのかは、その振る舞いに対応してみるまでわからない。職場いじめ問題研究所の創設者でThe Bully at Work(未訳)の著者であるゲリー・ナミエによると、いじめを楽しむ者である場合は、その人物に行いを改めさせるのは不可能ではなくても非常に難しいという。