同社は、「Produce Next」という経営理念を掲げ、顧客企業の「次の未来の創造」に貢献している。新規事業支援に力を入れるのは、その理念の実践である。豊富な経験を活かし、数多くの顧客企業による「攻め」のDXを成功に導いてきた。

 同社は、顧客企業に深く入り込み、一体となって課題解決に取り組む「ハンズオン・スタイル」、日々変化する課題に臨機応変に対応する「スコープレス」、報告書ではなく、成功を“成果物”として提出する「モア・ザン・レポート」、各分野の専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが、想定外の難題にも逃げることなく向き合う「プロフェッショナルズ」という4つのアプローチによって、顧客企業の「次の未来の創造」を支援している。

 なかでも、「攻め」のDXで特に大切にしているのが「モア・ザン・レポート」と「スコープレス」の2つだ。

「新規事業支援では、机上分析や資料作成が、必ずしも重要ではありません。想定顧客やパートナー開拓を一緒にしたり、クライアント企業のDX人材の採用・OJTによる育成などタレントマネジメント全般をご支援することも多いです。報告書の提出だけでなく、その重要事にしっかりコミットできるコンサルティングを提供しています」と佐藤氏は語る。

 また、顧客企業を取り巻く環境はたえず変化し、新たな経営課題が次々と生まれている。その中で、取り組みを限定したコンサルティング契約を交わしてしまうと、新たな課題には対処できなくなる。そこで、あえてスコープにこだわらず、環境変化に合わせて柔軟に優先順位やスコープを変えられる支援にこだわっているのである。

「顧客のできること」以外が「やるべきこと」

 新規事業の成功こそが“成果物”だと考える同社は、成功に導くために必要な支援をすべて提供することを目指している。

「『プロジェクトのためにやるべきこと』から『顧客企業のできること』を引いたすべてが、『当社のやるべきこと』だと考えています。そのため、支援できる内容は市場機会の探索から、事業案づくり、検証、立ち上げなど多岐にわたり、新規事業のための組織・文化づくりや人材育成などもサポートしています」(佐藤氏)

 たとえば、ブロックチェーンを活用したグローバルなプラットフォーム事業を立ち上げようとしていたある大手企業は、同社に支援を依頼。ビジネスモデルの策定から、サービス内容の具体化、事業の立ち上げに至るまで、一気通貫の支援サービスを受けている。

 プロジェクトの途中で、自社単独では運営が困難であることが判明し、ジョイントベンチャーを設立することになったが、その候補企業との交渉やデューディリジェンス対応などもライズ・コンサルティング・グループが支援した。スコープレスに、「やるべきこと」をすべてやる同社の強みが最大限に発揮された事例だといえる。

「やるべきこと」は少しずつ減らし、「顧客企業のできること」を徐々に増やすのが本当の支援だと同社は考える。みずから新規事業創出に取り組める力を身につけることが、顧客企業の「次の未来の創造」に結び付くからだ。

■お問い合わせ
株式会社ライズ・コンサルティング・グループ
〒106-6034 東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー34F
TEL:03-6441-2915
URL:https://www.rise-cg.co.jp/