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新興国市場から生まれる
破壊的イノベーション
成熟市場のあまりにも多くの企業が、新興国に参入する理由はただ一つ、新しい顧客の獲得だと考えている。彼らはそのような国が持つイノベーションの可能性に気づいていない。あるいは、少数ながら先見性のある多国籍企業が、その可能性を製品やサービスの有効なアイデアに利用していることに気づいていない。ゼネラル・エレクトリック(GE)の携帯型超音波装置、インテルの安価な〈クラスメートPC〉がその例である。
そのようなチャンスを認識しながら、実践につなげることができない企業もある。彼らに言わせれば、馴染みのない環境でアイデアを生み出すだけでも大変なのに、それをグローバルな事業に転換するとなるとなおさらである。
企業の経営幹部は、破壊的コンセプトに抵抗したり、海外に勤務する国際マネジャーを、学習者ではなく指導者と見なすことがあまりにも多い。そして多くの企業には、外部のイノベーションを吸収するために必要なプロセスがない。