CX/UXのスキルセットを
変革に伴走しながら移植

 電通デジタルは、企業のCXトランスフォーメーションをさまざまな形で支援している。

 CXを高めるうえで多くの企業が課題としているのが、顧客接点の最適化や、より価値のあるCXをつくり出すための組織能力や人材スキルが整っていないことだ。

 そこで同社は、DXやUX(ユーザーエクスペリエンス)組織の立ち上げと運営、デジタル人材/UX人材の育成などをトータルに支援している。

 主な支援形態としては、「長期常駐型」「短期伴走型」「カスタマイズ研修型」の3つがある。

 「『長期常駐型』は、文字通り、当社のコンサルタントがクライアントに半年から数年常駐して、DXやUXの考え方、業務の進め方などを定着させる支援サービスです。一方、『短期伴走型』は、数カ月程度のプロジェクトを組成し、クライアントの社員の方々と一緒に取り組むことで、短期間にDXやUXの知見とスキルセットなどを移植します」と小浪氏は説明する。

 「カスタマイズ研修型」は、クライアントの課題に応じてカスタムメードする人材育成プログラムである。

 「クライアントが求めるDXやUXのあり方に基づいて、それを担える人材の育成を支援します。座学だけでなく、クライアントが実際に進めている新規事業開発などのプロジェクトでOJTを行うなど、実践的なプログラムを提供しています」(桑山氏)。

電通デジタル
桑山晃一氏

 研修前のアセスメントでは、組織単位、個人単位でDX、UXに関するスキルがどれだけ不足しており、どの部分を補強するかをマッピングしたうえで、プログラムを組み立てる。

 こうした電通デジタルとしての活動に加え、同社では2021年5月に一般社団法人UXインテリジェンス協会をビービットとともに立ち上げ、より広範なUXの社会実装を目指す活動も始動させている。

 このように電通デジタルの強みは、DX戦略から実行のループをワンストップで提供し、事業成長や革新に伴走しながら、やがてはクライアントを自走型DX組織へとトランスフォームさせていく点にある。

 「デジタル時代にふさわしい経営モデルの転換にクライアントとともに取り組むことで、日本を元気にしていきたいと考えています」。小浪氏は、最後にそう語った。

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株式会社電通デジタル
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