職場における不正行為の疑いを見極める際、本人の無実の主張を信じるべきかどうかを判断するのは困難だ。それゆえマネジャーは間接的な手がかりに頼ることが多い。
新しい研究で、本人が怒っているかどうかという一般的な手がかりは、罪を犯したのかを確実に予測するものの、その内容は意外なものだった。
最初の実験では、被験者は米国の調停裁判に基づくリアリティ番組『ジャッジ・フェイス』の映像を見て、被告人が怒っているように見える度合いと、有罪の可能性を判断した。すると、被験者の怒りのとらえ方は、罪へのとらえ方と密接に関連していた。研究者らによると、誰かが怒っているとわかると、「その人は非協力的で嘘つき」との印象を持つようになるという。