「より幸せになるには、モノではなく体験を買う」。これは消費者にとってのモットーのようなものだ。新たな研究では、体験を提供する従業員にも同様の心理が当てはまるかどうかを調べた。
研究者らは、多様な業界で働く200人以上を対象に、自分の仕事を物質的なものと体験的なもののどちらを提供していると考えているか、提供するものが自分にとってどれほど重要か、自分の仕事が他人にどれだけ影響を与えているか、また仕事の意義や幸福度に関するさまざまな尺度についても調査した。
自分の仕事を主に体験を提供するものと考えている人は、自分自身への愛着も大きく、また他人の役に立っているという意識が強かった。これらの要因によって、仕事に大きな意味を見出せ、仕事に関する幸福度が高くなっているのだ。