マネジャーの3種類の時間
マネジャーが常に時間に追われる一方で、部下たちはたいてい時間を持て余している。なぜこうなってしまうのだろうか。本稿では、マネジャーの時間とはどういうものなのかを探っていく。そこに関わっているのは、マネジャーとその上司、同僚、部下との関係性である。
具体的には、マネジャーの時間を次の3種類に分けて考察する。
上司に対応する時間:上司に求められた業務を遂行する時間。これをないがしろにすれば、即座に直接的な処罰の対象となることは避けられない。
サマリー:HBR1974年11-12月号に掲載された本稿は、上司と組織への対応が求められ、さらには部下への監督も必要なミドルマネジャーが、自分の時間を自分で管理するための主導権を取り戻す方法を論じたものである。本来は部下が... もっと見る担うべきなのだが、結局上司が引き受けてしまいがちな仕事を「サル」に例え、ユーモアたっぷりにエンパワーメントの方法を説く本稿は、1999年のHBRで再掲された。今号ではその時に併載されたスティーブン・コヴィーの解説も合わせて翻訳掲載した。 閉じる
マネジャーが常に時間に追われる一方で、部下たちはたいてい時間を持て余している。なぜこうなってしまうのだろうか。本稿では、マネジャーの時間とはどういうものなのかを探っていく。そこに関わっているのは、マネジャーとその上司、同僚、部下との関係性である。
具体的には、マネジャーの時間を次の3種類に分けて考察する。
上司に対応する時間:上司に求められた業務を遂行する時間。これをないがしろにすれば、即座に直接的な処罰の対象となることは避けられない。