著述家でコンサルタントのジェームズ H. ギルモアが信頼という言葉を口にする時、彼が主張しているのは、顧客に本物の体験をさせ続けよう、ということである。
製品の信頼性を確かめるため、ギルモアは、シェークスピアの『ハムレット』にちなんだ「ボローニアス・テスト」を用いる。「貢ぎ物は本物であるか。貢ぎ物の謳い文句に嘘はないか」というものだ。この質問に対する答えが肯定的であるならば、その製品は信頼できる、ということになる。
ギルモアのテストと製品の信頼性に関する彼の総合的な教えは、リーダーシップに関しても応用できる。自分らしい、正真正銘の──オーセンティックな──リーダーシップを発揮していくためには、リーダーは常に約束を守る存在でなくてはならないのだ。