設計・企画段階から共創し
新規ビジネス創出に貢献

 5G時代が本格的に到来する中で、IIJは今後、企業におけるビジネス創出や既存事業の成長・生産性向上、さらには社会課題の解決を、MVNOとして支援していこうとしている。

 「5Gになり通信機能が高度化することで、お客様のIoT活用領域はさらに拡大していきます。そこに対して、ネットワークオペレーターとしていかにアプローチしていけるかがポイントだと考えています。5Gでは自動運転や遠隔治療が実現するといわれていますが、自動運転や遠隔治療にふさわしいネットワークのあり方を、モバイルだけでなく、セキュリティやクラウドなども含めて実現していきます」と小野氏は語る。

インターネットイニシアティブ
理事
MVNO事業部 副事業部長
中村真一郎氏

 一方、MVNO事業部副事業部長の中村真一郎氏は、「サービス設計や製品企画の段階から協業することで、お客様と一緒に新しいビジネスを創出していきたい」と意気込みを示す。

 たとえば、メーカーがコネクテッドデバイスをつくる際に、通信方法として物理SIMを選択した場合は、競合他社との価格競争になってしまうが、設計・企画の段階から協業できれば、物理SIM以外の選択肢を提案することなどによって、メーカーとエンドユーザーの双方にメリットをもたらすことができる。

 今後は物理SIMに加えて、eSIMやSoft SIMに対応したデバイスが増えて、利用シーンはさらに広がるだろう。

 実際、Soft SIMはすでに実用化され、多くの企業が製品・サービスに導入、生活者の日常シーンで利用されている。

 「企業にとっては、必要な時に手軽に、自由にコネクティビティが手に入る時代が本格的に到来します。我々はコネクティビティの提供の仕方を多様化し、ユーザーの利便性を向上することで、ビジネス創出と社会課題解決にいっそう貢献していきたいと考えています」。中村氏はこう結んだ。

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