人は常に自分を高めようと、もっと運動しよう、もっと栄養のあるものを食べよう、あるいは退職後の貯蓄を増やそうなどと誓いを立てる。そして自分が望む結果を得るために、どのくらいのペースで行動するかを決める。
新たな研究では、そうした行動の設定の仕方、すなわち目標達成に必要な活動の実行(週3回ジムに行く)を設定するのか、あるいは実行しない(週4回ジムをさぼる)ことを設定するのかで、願望のレベルや最終的な成否が左右されることがわかった。
2200人以上を対象とした7つの実験で、平均して13%高い目標を設定した被験者は、目標達成に必要な行動について、どれほど取り組むと約束するのではなく、どれほど控えるかを決めていた。最初の実験では、被験者にお金を貯めて買いたいものを考えてもらい、その月にいくら貯金するか、あるいは支出を控えるかを考えてもらった。後者のグループは、前者のグループより平均17%高い目標を設定した。