採用アルゴリズムが
優れた人材を排除する
「大退職時代」(グレート・レジグネーション)と呼ばれる現象が起きている。2021年に数千万人もの米国人が仕事を辞め、その傾向は西欧、アジアなど、世界各地に広がっているのだ。
しかし、雇用主が空いたポジションを埋めようと奔走する中で、何百万人もの有能な候補者が、採用候補の対象になることにさえ難儀している。なぜこのような断絶が生まれるのか。そして、企業はどうすればそれを埋めることができるのか。
ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)とアクセンチュアが行った調査によると、その主な理由は、自動化された採用プラットフォームの普及である。そうしたプラットフォームは、採用マネジャーの目に留まれば要件を満たしているかもしれない多数の求職者を、体系的に排除してしまうのだ。