グローバルレベルで5G活用の事例が増えつつある。デジタル・トランスフォーメーション(DX)やビジネスモデル変革の基盤としての活用も始まっている。ベライゾンジャパンは拠点内の「プライベート5G」を提案し、工場やショッピングセンターなどでのオペレーション効率化、新たな価値創出をサポートしている。世界各地のプロジェクトで培った先進的な知見はもちろん、セキュリティ事業における長年の経験も強みだ。

時代のニーズに合致する
5Gネットワークの3大特徴

 現在、さまざまな産業分野で5G活用の取り組みが進行中だ。5Gの特徴は「高速大容量」「低遅延」「多数同時接続」である。この次世代無線ネットワークを活かして、業務の大幅な効率化を目指す企業、新たなビジネスやサービスを立ち上げようとする企業が増えつつある。

「企業が扱うデータ量は増大する一方です。小売チェーンを例に取ると、POSなどを通じて得られる従来のデータに加え、多種多様なデータが使われるようになりました。店内に設置したカメラで動画や静止画を集めて、オペレーションの効率化や棚の最適化に取り組もうとする動きもあります」と語るのは、ベライゾンジャパンの川節雄氏である。米通信大手、ベライゾン・コミュニケーションズの日本法人である同社は、いま日本市場での活動を活発化させている。

ベライゾンジャパン
シニアクライアントエグゼクティブ
川節 雄 

 川節氏が指摘するように、企業が大量かつ多様なデータを活用すれば、ネットワークを流れるトラフィックは急増する。小売チェーンの例で続けると、商品の棚を見て回る買い物客の動きをカメラでとらえAI(人工知能)で解析すれば、「何人の買い物客がこの商品の前で立ち止まったか」「何人が商品を手に取ったか」を知ることができる。たとえば、売上げは平均以下の新商品Aが、非常に多くの買い物客に注目されているといったことがわかる。こうした分析結果は、販促施策をより効果的なものに変えるだろう。

 現在増えているデータの多くを占めているのが画像である。POSや会計システムなどからのデータに比べると、はるかに大きな容量のデータだ。同時に、ビジネスにおけるリアルタイム性の重要性も増している。IoT(モノのインターネット)アプリケーションの普及などを踏まえれば、多数の端末を同時につなぐ必要性も高まっている。

 そんな時代のニーズに、前述した3つの特徴を持つ5Gネットワークは対応しているのである。