ネットワーク事業に加え
セキュリティ事業でも強み

 ベライゾンの強みはグローバルでのカバレッジはもちろん、世界各地で多数の先進プロジェクトを手掛けてきたことだ。言うまでもなく、海外で培った知見とノウハウは日本でも活用される。先進事例の一つが、英国の港湾におけるプライベート5Gの導入である。

「運輸業のお客様向けに、港湾においてプライベート5G環境を構築しました。目的は、貨物のトラッキングおよび新しい運用管理システムのサポートです。お客様のニーズに応じて、港湾内はプライベート5Gでカバーし、貨物が港湾の外に出ると通信キャリアのパブリック5G(または4G)にバトンタッチする仕組みを構築することも可能です。こうした貨物トラッキングの仕組みは、いま日本でも求められていると思います」(川節氏)

 貨物の位置情報を知るだけなら、既存ネットワークで対応できるかもしれない。ただ、今後は位置だけでなく、リアルタイムの温度管理など貨物の状態の詳細な可視化が求められるかもしれない。物流のみならず、あらゆる産業で大量データをやり取りするインフラへの期待は高まっている。

 ベライゾンのもう一つの強みとして、セキュリティ事業がある。ネットワーク事業とセキュリティ事業は相互に補完し合い、シナジーを創出している。

「セキュリティ事業は25年の実績を持ち、お客様が安心できるICT環境をサポートしています。ベライゾンが直接あるいは間接に扱っているインターネットトラフィックは、世界全体のトラフィックの約7割に達します。だからこそ、いち早く新種のサイバー攻撃の情報をつかみ、脅威インテリジェンスとして活用することができます」と川節氏は話す。

 5G活用の実証実験フェーズを経て、実用化に踏み出した企業は少なくない。こうした動きは、今後さらに加速すると見られる。DXやビジネスモデル変革を可能にするインフラとしての期待も高まっている。ベライゾンは世界各地での経験を活かしつつ、企業の新たなチャレンジに伴走していく考えだ。

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