Asana Japan
カスタマーサクセスマネージャー

青木 友

「現場の不満の声に耳を傾けることも、エクセル依存から脱却しようとすることも正しい行動です。ただ、エクセルを何のために使っているのか、周辺で何が起きているのかを把握することが必要です。それが見えていないと効果は期待できません」とAsana Japanカスタマーサクセスマネージャーの青木友氏は語る。

 ある企業では、エクセルの画面をいつ、どこで表示しているかを調査した。現場の状況をチームで共有するための「週報」として使う場合もあれば、上司への「報告書」として、他部署に対する「プレゼンテーション資料」としても使われていた。そのたびに内容をよく見せるためにデータを加工する“可視化作業屋”が活躍していた。

 それ以上に問題だったのが、エクセルを介したやり取りでは情報共有がうまくいかないと感じているメンバーが多かったことだ。危機感を抱いたこの企業では、トップの号令の下でプロジェクトの進め方を根本的に改めた。トップがデータから現場の状況を理解し、解決に向けて担当をサポートしつつ、自身もプロジェクト管理ツールを使い始めた。この時に導入されたのが「Asana」(アサナ)である。

広義のプロジェクト管理が
DXを成功させる

 Asanaの共同設立者の一人であるダスティン・モスコビッツ氏は、マーク・ザッカーバーグ氏らとともにフェイスブックを立ち上げた創業メンバーであり、CTO(最高技術責任者)も務めたエンジニアだ。同社が2年間で1000人を超える規模にまで成長する過程で、無数の開発プロジェクトを支えた管理手法がAsanaのルーツであり、現在もGAFAをはじめとする多くの企業で利用されている。

「Asanaの特徴はワークグラフというデータモデルにあります。個人が担当するタスクという仕事の単位は、個人、チーム、組織の視点で横断的に見ることができます。自分が進める仕事を一覧できるとともに、複数のプロジェクトを横断的に見ることもでき、組織の目標にもひも付けられます」と青木氏は説明する。