これまでは、あらかじめ用意されたエクセルシートにメンバーがデータを入力して、プロジェクトマネジャーが更新するのが一般的だったが、Asanaではメンバーそれぞれが自分のタスクを管理し、データを入力して更新作業も自分で行う。言わば“プロジェクトマネジメントの民主化”が実現されているのだ(図表参照)。

 データを開示する目的に沿ってわざわざデータを加工する必要がないため、プロジェクトによく存在する〝可視化作業屋”の出番はなくなる。それだけではない。プロジェクトマネジャーの役割も変わってくる。青木氏は「マネジャーはプロジェクトの成果に目を向けることが求められます」と指摘する。

 全員がプロジェクトマネジメントをできるようにして、成果を上げるためにチームを率いるのがプロジェクトマネジャーであり、メンバーに適切なタイミングでアドバイスやサポートをすることが仕事になる。各人が期日を守るように働きかけるのも重要な役割だ。

 プロジェクトマネジメントが民主化されることには大きな意味がある。個人やチームの目線での抜け漏れの差がなくなり、お互いの信頼度が向上して、働きがいが生まれる。新しいメンバーが入ってきても、教育コストをかけずに即戦力にすることができる。

「Asanaは誰でも使いやすく、進捗管理と報告、コミュニケーション、そして目標管理のすべてが一つでできます。チャットに代わる新たなコミュニケーション手段としても注目されています」と青木氏。すでに導入実績は世界で約12万社。各業界のトップランナーが活用しているのが特徴的だ。

 Asanaは、組織を横断して現状を可視化し、企業の経営戦略とも結び付いた、「広義のプロジェクト管理」を実現するツールともいえる。Asanaのようなワークマネジメント・プラットフォームを通じて、グローバル企業に負けないアジリティを手に入れることも可能になるだろう。従業員の働き方の効率化とともに、目的を持って一つの方向に導くエンゲージメントを高め、DXを成功させる強力な後押しとなるに違いない。

すでにAsanaを利用している企業による、DXへのAsana活用事例や導入効果はAsana事例集から確認できる。

■お問い合わせ
Asana Japan株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル9F
URL:https://asana.com/ja/