価値共創パートナーとして
変革人財を世に送り出す
最後に価値共創の一つの例を紹介しておきましょう。私たちアビームコンサルティングは、住友商事のリーダーシップの下、SCSKを加えた3社で、社会が必要とする新たな価値創造にチャレンジする取り組みを始めました。
約900に及ぶ投資先を含め、社会・産業・事業の幅広い現場に深く入り込んで課題を捕捉し、その解決に取り組んでいる住友商事。約8000社のIT基盤を支え、デジタルの実装に力を発揮しているSCSK。そして、企業や社会が抱える課題とデジタルをつなげてその解決をデザインし、さらには組織と組織の変革を結合させて社会変革を目指すアビーム。この3社が得意領域を組み合わせ、そこに他社の専門性や強みをかけ合わせることで、社会的価値を創出していく取り組みです。
その具体例の一つが、「GXコンシェルジュ」というサービスです。カーボンニュートラルの達成は、世界共通の課題ですが、「何から始めればいいのか」「GHGをどう減らせばいいのか」という悩みを持つ企業が少なくありません。
そこで、GHGの見える化、それに必要なデータの収集、GHG排出量の算出、GHG削減に向けたロードマップとアクションプランの策定など、企業の課題やフェーズに合わせて脱炭素経営の実現をワンストップで、かつ伴走型で支援するのが、私たち3社が立ち上げたGXコンシェルジュです。
この取り組みのリーダーである住友商事代表取締役副社長執行役員最高デジタル戦略責任者(CDO)の南部智一氏は、「重要なのはアジリティ(機敏性)を持って課題解決の手段を提供すること。それを自前で行うには限界があり、互いをよく理解し、信頼できる仲間と得意領域を組み合わせることが重要だ」と語っています。まさに「価値共創リーダーシップ」を体現し、この取り組みをリードしているのです。
私たちアビームはこれまで、企業の業務プロセス、組織、人財、ITの変革をコアコンピタンスとして成長してきました。しかしこれからは、企業や組織、人財の変革をつなぎ合わせ、業界横断、バリューチェーンのエンド・トゥ・エンド、さらには社会全般における変革と価値創出を実現する「価値共創パートナー」となること、そして価値共創の場を通じて、「価値共創リーダーシップ」を育成し、時にはみずからそのリーダーシップを担うことが、社会から与えられたミッションだと、とらえています。
このミッションを遂行するためにも、一人でも多くの変革人財、価値共創人財を世の中に送り出していきたいと考えています。
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