-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
1992年8月、世界最大の磁気テープ・メーカーであるTDKの佐藤博社長が、同社の50人の上級管理職に対し、次のような手紙を送ることを検討していることが報道された。
「この手紙を受け取ったときから自宅待機してください」。この手紙が届いた上級管理職たちは、自宅待機することにより、退職時までいままでの給与の90%を保証されることになっていた。
このようなことは、TDKのような世界的な大企業には、かつては想像できないことであったし、また、企業と社員間の生涯にわたる相互献身を理想とすることで、永く名を馳せてきた多くの日本企業からは、まったく予想できないことでもあった。