消費者は、往々にして自動化された応対よりも人間の担当者との対話を望むことが研究でわかっている。しかし新しい研究はより微妙な差異を明らかにしており、期待に添わないオファーを伝える場合は、ボットのほうがよい結果を生むという。
ある実験では、被験者に、コンサートチケットをオンラインの再販業者から買おうとしていると想定してもらった。被験者の一部には「同じチケットが別の客に同じ値段で売られた」と告げられ、残りの被験者には「別の客はもっとよい条件を提示された」と告げられた。各グループの被験者の半数は人間の担当者と、残りの半数はボットとやり取りした。
別の客と同じ値段のチケットを提示された被験者は、担当者が人間でもボットでも、そのタイプによる購入の割合には差がなかった。しかし、より高い値段のチケットを提示された被験者のうち購入を希望したのは、人間とやり取りした被験者ではわずか19%だったが、ボットの場合は49%に上った。