-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
「コスト」から「成長投資」の対象へ
編集部(以下色文字):『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)は100周年を迎えました。実際に寄稿実績のあるご経験をお持ちの野中先生は、本誌にどのような印象をお持ちでしょうか。
野中:ハーバード大学のHBRは、カリフォルニア大学の『カリフォルニア・マネジメント・レビュー』やマサチューセッツ工科大学(MIT)の『MITスローン・マネジメント・レビュー』と比べると、いわゆる理論系アカデミックジャーナルではありません。ですが、発行部数は圧倒的に多く、ビジネスパーソンに対する影響力が非常に大きい。エッセンシャルなポイントをわかりやすく伝えて、その中からキーコンセプトも数多く生まれています。
卓越した編集能力も特徴だと思います。ハーバード・ビジネス・スクール教授を務める竹内弘高と一緒に"The New New Product Development Game[注1]"という論文を執筆した時のHBR担当エディターは非常に優秀でした。共著書Knowledge Creating Company[注2]の執筆に当たっては、このエディターを雇って編集上のアドバイスをもらいました。