インフルエンサーのスポンサードコンテンツは
どのようにとらえられているか

 これはマーケティングの現実だ。人々は広告が嫌いなのだ。録画した番組のコマーシャルを早送りし、コマーシャルを見るのを避けるため、ストリーミングサービスに料金を支払う。

 では、ソーシャルメディア上でフォローしているインフルエンサーが、報酬を得て商品の宣伝をするスポンサードコンテンツを投稿した場合、同じように嫌悪するのだろうか。新たな研究がこの疑問に取り組んでいる。

 ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)のマーケティング助教授であるシュンユアン・チャンと、HBSの博士課程の学生であるマギー・チェンは、企業がユーチューブやインスタグラムなどのプラットフォーム上のスポンサードコンテンツに投じるマーケティング費用は増加しているものの、この戦術の効果や、インフルエンサー、フォロワー、プラットフォーム、ブランドに対する全体的な影響を測る研究はほとんど行われていないことに気づいた。