この保険会社では、営業部門のDX推進を目的に、本社サイドがコンサルティングファームの支援を受けてITツールを新たに導入していた。だが、営業部門ではそれが十分に活用されていなかった。
そこで、STUDIO ZEROは若手のエース人材を出向させて、営業部門の一員として組織のマインドと行動を内側から変えていくことにした。「ツールは揃っていても、それを使う大義への理解と納得がないと活用は進みません。ポイントとなるのは、やはり顧客起点です」(仁科氏)
CXを改善・進化させるためにどのような顧客戦略を立て、ツールを活用しながらそれを実行していくか。STUDIO ZEROの人材は、営業部門のメンバーと一緒に顧客戦略を磨き直し、新しい業務オペレーションをつくり上げていった。
たとえば、顧客のために変えるべきものは何か。変革の難易度が高いもの、すぐに変えられるものはどれか。顧客価値につながらないルールやルーチン業務はないか。そうした業務の棚卸し、変革の優先順位付けを行うだけでも、さまざまな気づきが生まれ、学習曲線が上がっていく。
同時にこの若手エース人材は、営業の前線に立って重要顧客である保険代理店の一つを担当。マーケティングやデジタルの知見を活かしながら、顧客起点での変革を進めていった。その結果、担当している重要顧客に対するKPI(重要業績評価指標)が1年で数倍に上がるなど顕著な成果が出た。そうした変化を目の当たりにすることで、既存メンバー主体での変革の動きが加速していった。
STUDIO ZEROが目指すゴールは、クライアントの自走ではなく、自走し始めた企業や自治体とともにより難しい課題にチャレンジし、産業と社会の変革を加速させることだ。
「新しいテーマで、未踏の領域を切り拓くことにSTUDIO ZEROの存在価値があります。共創パートナーと一緒にわくわくしながら、日本を元気にする課題解決に取り組んでいきたいですね」。STUDIO ZEROは、常に大きな未来を見据えている。
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