各企業のCXOと直接向き合い、経営課題に踏み込める BCGの職場環境
──江藤さんにお聞きします。もともとはメディア志望だったのに、BCGを選んだのはなぜですか。
江藤 幼少期はベルギーで生活し、早稲田大学で国際政治経済学を学びその後、ジョージワシントン大学でメディア&戦略コミュニケーションを専攻しました。在学中はテレビ局で政治関係の取材などを行っていたのですが、その経験を通じてメディア業界からコンサルティング業界に志望対象を切り替え、2021年にBCGに新卒で入社しました。
メディア業界での経験を積む中で、もっと各業界の最前線や実情と課題を知りたいという思いが強くなり、各企業のCXOと直接向き合うことができ、経営課題に踏み込めるBCGを選びました。中立的な立場で官民両方にアプローチし、インパクトを与える仕事に従事できるというのも魅力でしたね。自身の将来的なキャリアを考えた時、最終的に再びメディアに戻るとしても、BCGの経験は必ず役に立つとも考えました。
──現在のプロジェクトについて教えてください。また自身の成長にどのようにつながったのかを教えてください。
江藤 直近では、環境省とともにサステナビリティ領域のプロジェクトを手がけていました。B2Cの企業や業界団体に対する直接的な支援を行い先進的なモデルを創出すること、そしてそれらで得た示唆を昇華させてより大きな脱炭素化の動きにつなげることの2つに取り組みました。企業と国が手を取り合って前に進めるように、具体的な道筋を示すのが私たちの役目です。こうした取り組みでは、日本のルールメイキングを多く支援しているBCGジャパンの経験、サステナビリティに関して先進的なヨーロッパの知見、業界に精通している消費財エキスパートの知見を活用でき、BCG全体としての強さやコラボレーションのカルチャーを実感しました。
取り組みの1つ目、企業・業界団体に対する直接的な支援では、個別企業向けにカーボンフットプリントのモデル事業を実施しました。商品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO₂に換算するカーボンフットプリントの算定や表示方法の策定、削減対策の検討までを支援しました。消費者がよりサステナブルな購買行動へと変わることを期待しています。
また、業界団体の支援では、アパレル・ファッション業界の2つの業界団体、計11社の皆さんとともに、業界としての温室効果ガス排出量の算定方法についての解説書を策定しました。
自身のチャレンジとしては、企業、行政、業界に「何で困っているのか」を聞き込み、クライアントがうまく動けるよう効果的に伝えたり、必要な判断をしたりすることです。
壁にぶつかった時には経験豊富でシニアなコンサルタントによる親身なサポートや的確なアドバイスがとても助かりました。ただ参考となる資料をつくるのではなく、その内容を誰に、どのタイミングで、どのように伝えるのかについてのコミュニケーション面における工夫についてもていねいに相談に乗ってもらいました。その結果、視座の高いCXOに対しても私の考えをしっかりと伝え、議論を積み重ね、理解をいただき、最終的に支援企業の決断を促すことにつながった瞬間に、自身の成長と、世の中の変革への貢献を実感しました。
──BCGで働く魅力と将来の展望を教えてください。
BCGで働く魅力は多様性のあるカルチャーだと感じています。海外在住時にもBCGはダイバーシティを推進している企業として意識していましたが、実際に入社して、さまざまなバックグラウンドの人が活躍し、多様な考えを尊重している会社だと実感しています。社員一人ひとりに対するアドバイスについても、個である私をとても大事にしてくれると感じています。これがBCGのカルチャーです。アイデンティティを伸ばしながら指導をしてくれるところが、私には合っていると思っています。
業務としては、BCGだからこそできる業界をリードする取り組みや官民を含めクライアントやテーマの多様さにワクワクしています。日々が学びで、場数を踏んでもっと成長し、ゆくゆくはより多くのクライアントのシニア層とも視座の高いコミュニケーションをしていきたいですね。

江藤早織 氏
2021年入社。早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科卒。ジョージワシントン大学メディア&戦略コミュニケーション専攻修了。入社後はメディア、製薬、官公庁のクライアントへの戦略提案などのプロジェクトに従事。得意の英語・仏語を駆使しながら、組織改革や戦略、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)などのトピックを取り扱う。官公庁向けにサステナビリティのプロジェクトの経験あり。
最先端の技術や知見によるビジネス変革を促進、世界を変えるBCG
──最後に将来展望をお願いします。
中澤 BCGが行っているのは、ビジネス変革です。最先端の技術や新しい知見の重要性を語り、それらを導入するためのオペレーションやマインドの変革(チェンジマネジメント)を促すことで、社会的インパクトを生み出していきます。世の中には、生成AIなど、ビジネスでは「とても使い切れない」と感じるような技術も日々生まれてきています。
もちろんリスクもあります。生成AIだって、成功するとは限らない。そのリスクをいかに初期の段階から最小化するか。BCGの研究では、生成AIが成功する要因の7割は、人や組織、プロセスを変革することにあります。それらを通じて生成AIが企業にとってインパクトをもたらす技術であることを全社的にどう肌で感じてもらうか。それが現在の最重要課題であり、BCGが支援できることです。現時点でも、多様な業界のクライアントから課題が持ち込まれてきています。気候変動・サステナビリティ領域だけでも、再生エネルギー、食品・農業の新たな形など、課題はさまざまです。
R&Dも含めて、BCGにはグローバルのノウハウが蓄積されており、プロジェクトにレバレッジをかけることができます。無数の機能・領域にエキスパートがいる。あらゆる問題を解決する組織能力がBCGにはあるのです。そして何より、個の力があります。個々が野心的なゴールを目指し、BCGコンサルタント、ビジネスパーソンとして成長することで、BCGの企業価値は高まり続けているのです。
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