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環境志向型経営への転換
ザ・クロロックス・カンパニーのポット型浄水器〈ブリタ〉は、1987年に発売されると同時にたちまち大ヒット商品となり、2002年には市場の70%を支配するに至った。ところが、その後の5年間で市場が縮小し、〈ブリタ〉のシェアも減少した。
ブランドを守ろうとする経営陣の忍耐も限界に差しかかった2007年5月、クロロックスのCEOのドン・クナウスは株主に向けて、2年以内に改善のめどが立たなければ、〈ブリタ〉のブランドを売却すると発表した。
「当時、とにかくこの事業を早く売り払ってしまいたいというのが本音でした」と、クナウスは当時を振り返る。その後、状況は急激に好転した。〈ブリタ〉はわずか数カ月で勢いを取り戻し、2桁成長を達成してブランドを一気に再生したのである。