政府と産業界の密接な結びつき、円満な労使関係などは、そもそも誤解であり、また日本の経済的成功の背後に日本株式会社があったわけではないと、ドラッカーはいわゆる「日本株式会社論」を論破する。日本人はみな、職業と仕事において一番になることを熱望しており、そこにこそ、日本のこれまでの発展、そしてこれから遂げるであろう発展の秘密が隠されていると言う。