困難な市場環境において成長を加速させるために、成功を約束された通信サービスプロバイダーは、デジタル時代の人材を有効活用していくことでしょう。そのような業界リーダーたるCSPは、伝統的なワークフォースとデジタルなワークフォースのバランスを見直して、組織構造を調整し、パフォーマンスの最適化を図るはずです。従業員という枠に縛られずに人材を確保し、従来の業務を再構築することも忘れないでしょう。同時に、デジタル人材とデジタルツール、デジタルを駆使した働き方を社内全体に浸透させるような、組織文化とリーダーシップの迅速な確立にも努めるはずです。
岐路に立たされた業界では、今までとはまったく異なる新しいアプローチで人材を確保し、能力を開発し、未来のワークフォースを育てられるかどうかが、成功企業と停滞企業を分けるのです。
チェックリスト:職場のデザインを基礎レベルから見直す
業務体系 | ・サイロ化された領域やヒエラルキーがない ・「ニーズに基づいたリソース配分」という考え方が浸透している ・業務を「マイクロタスク」に分類し、配分している |
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業務のあり方 | ・アナリティクスを活用したアイデアの実験と導入を推進している ・人とロボットの協働を推進している |
業務の遂行者 | ・グローバルに、いつでも、誰でも業務を遂行できる ・デジタル・リテラシーを生かしてスキルを開発している ・デジタル革命によって、新しいタイプの業務を創出している |
業務を遂行する目的、 タイミング、場所 |
・カスタマイズされた就労体験により、従業員のための新たなバリュープロポジションを創出している ・今までにない物理/仮想環境の職場デザインを実践している |
業務の主導/ 管理体制 |
・リーダーが複雑性を管理する ・幹部が大量のデータを基に意思決定を下す ・リーダーが命令するのではなく、従業員の創造性を促進している |
出典:アクセンチュア